改造車のバイクはそのまま買取してくれる?査定に出すコツ
バイクは自分好みに改造(カスタム)できるのも魅力ですが、そのカスタムが買取価格に影響するといわれたら不安になるかもしれません。もしパーツを交換するなど改造したことで買取不可能になるなら、純正品に戻す必要があるのかもしれませんが、それは手間がかかりますよね。改造車はそのままでも買取してもらうことは可能なのでしょうか。
改造車(カスタム)バイクは純正品に戻すべき?
バイクは改造車(カスタム)であっても、買取してもらうことは可能です。
ただし、買取業者が欲しいのは一般的に純正パーツが装着されたノーマルな状態のバイクで、こちらの方が需要がある、つまりカスタムバイクよりも売れる傾向にあります。
しかし、場合によってはカスタムバイクの方が高く売れる可能性があり、一概に純正品に戻す方が良いとはいえません。流行車両の場合なら、ノーマル車両よりもプラス査定になることがあります。逆にマイナス査定になるカスタム車両もあるのですが、これは純正パーツを手放してしまい、買取時に受け渡すことができなかった場合です。
実は、バイクのオプション品は査定時にそれほど考慮されることはなく、装着されていても取り外した場合でも、査定額はそれほど変わらないといわれています。その一方で、純正品のパーツがなければ査定額も低くなってしまうわけですから、結局のところ査定額を上げたければノーマルな状態がベストということになるでしょう。
ただ、先程も申し上げた通り、カスタムバイクでも高く買取ってもらえる可能性はあるので、純正品に戻す前にまず買取業者に査定してもらうことをオススメします。
改造車(カスタム)バイクのタイプを知ろう
改造車(カスタム)バイクをタイプ別に詳しく解説していきましょう。
■汎用パーツを使用
「汎用品」として販売されているパーツは、無名のメーカーの商品で価値も低いとされています。このような汎用品のパーツを多用している場合は、売却時に純正品に戻してから査定してもらうことで、価値が上がる可能性があります。
■高級パーツを使用
「ヨシムラ」や「FCR(キャブレーター)」、「OHLINS(オーリンズ)」や「brembo (ブレンボ)」といった、人気大手メーカーのパーツを使用している場合、査定額アップの対象になるでしょう。
■ファッション重視のカスタム
バイクをファッションとして乗る、アメリカンタイプやクラシックタイプのカスタムも人気です。外観だけでなくすべてをカスタムしてしまうと、査定がマイナスになることもありますが、人気のあるフォルムに近い場合はプラス査定になる可能性があります。
■スペック重視のカスタム
「OHLINS(オーリンズ)」や「バックステップ」などのカスタムを施し、性能や走行を重視したカスタムの場合、プラス査定の可能性が高くなります。
■サーキット仕様のカスタム
サーキット仕様にカスタムすることで、レッドゾーンまでエンジンを使用することにより、査定額は大きく下がってしまいます。形だけで実際にサーキット走行をしていない場合でも、サーキット走行車と判断されるようなパーツを用いてカスタムしていれば、査定額に響いてしまいます。
買取してもらうには?
改造車(カスタム)バイクを買取してもらう際の押さえておきたいポイントについて解説します。
■違法改造車両はNG
自分好みにカスタムしたら、その後で実は違法な改造だったと分かる場合もあります。
よくある例ではマフラーのカスタムですが、販売されているマフラーの中には違法な商品もあり、知らずに取り付けて車検が通らなかったということもあるようです。
このような違法改造車両は販売することができず、売却するには違法パーツを外し合法パーツに変更するか、純正品に戻すことが必要になります。
■パーツを戻す際は慎重に
カスタムパーツを取り付けたバイクよりも、純正品のままのノーマルなバイクの方が買取価格が高くなる可能性が高いので、査定してもらう前に自分でパーツを交換しようと思うかもしれません。
しかし、慣れていない人が無理にパーツを交換すると、傷をつけてしまう可能性があり、逆に価値を下げてしまうこともあるでしょう。もし自分でパーツを戻すのなら慎重に、難しいなら自分では交換するのはやめて、カスタムしたままの状態で純正品を添えて査定してもらうようにしましょう。
■ノーマルに戻す前に取りあえず査定してもらう
カスタムした状態で高い価格がつくこともありますから、無理にノーマルに戻さない方が良い場合もあるということです。カスタムバイクを買取してもらう際は、まずは何も手を加えない状態で査定してもらい、そのカスタムの状態と純正品に戻したノーマルの状態の、査定額がどの程度違うかを確認してみましょう。
改造車(カスタム)バイクは、そのままでも買取してもらうことはできます。しかし、一般的にはカスタムしていないノーマルな状態の方が、より高く買ってもらえる可能性があります。査定してもらう前に自分で純正品に戻すことで、査定額が高くなることもありますが、作業に不慣れなら無理に戻さない方が無難でしょう。逆に戻さないカスタムした状態の方が、高値が付くこともあるので、まずは買取業者に査定してもらうことをオススメします。
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